治療院経営成功の実学

自由診療を増やす非常識な王道

治療院のコンセプトを作る② 独自性のある強みを選び出す

料理を作るための素材を揃えたら、次に行うのが下ごしらえ。例えば、魚の内臓を取り出してからさばくように、コンセプト作りでも、素材となる強みを洗い出したら、次に、強みの中から不必要なものを捨てて、独自性のある強みだけにするのです。

出典:photoAC

◘先生の治療院の競合は?

自院の商圏は、ざっくりかもしれないけど把握されていると思います。

患者の中には遠くから来院されている人が少数いると思いますが、そういった例外的な人を除いたのが先生の治療院の商圏です。

その商圏の中にいる、先生の治療院の競合となるところはどこでしょうか?

 

「全部!」なんて答えはダメですよ。

確かに厳密に言えば、同じ商圏にいる全ての同業者がライバルなんですけど、あまりにも数が多いと、この後の作業が煩雑になりますから。

 

商圏の中にいる、成功している治療院、同じ専門分野の治療院、気になっている治療院などを競合だと考えてください。

そして、思いつくまま競合となる治療院を書き出したら、その中で「やっぱり、ここは競合だなぁ」と思うところを5つくらいまで絞り込んで選びます。

 

◘競合の強みは?

競合が明確になったら、そこの強みを調べます。

難しく考えなくても、それぞれの競合のホームページを閲覧すれば、そこに強みが書かれていますので、それを書き出していきます。

 

「ホームページに書いてない強みもあるんじゃないの?」

確かに、その通りです。でも、書き出していない強みは気にする必要はありません。

 

例えば、どんなに凄い強みを持っていても、ホームページに書いていなければ、その強みに魅力を感じて来院する人なんていませんよね。

強みがあっても打ち出してなければ、無いとの同じ。だから、気にしなくていいのです(少なくても現時では)

 

◘独自の強みを選び出す

Step1で書き出した「自院の強み(①)」から、Step2で書き出した「競合の強み(②)」と重複するものを取り除いたものが、『自院独自の強み』。つまり、「①―②=独自の強み」というわけです。

 

それから…。

もし、競合が打ち出している強みと重複している強みでも、自院の方が圧倒的に勝っているものは、自院の独自の強みに入れも大丈夫です。重複していても、自院の方が勝っていれば患者さんに魅力を感じて頂けるからです。